純情シンデレラ
唇を触れ合わせるだけじゃあ物足りなくなったのか、いつの間にか私たちは、お互いの舌を絡め合わせたり、お互いの舌を追いかけ合うようなキスをしていた。
だけど不意に私から離れた松本さんが、一言「すまん」と呟いた。

「・・・ぇ。な、なんで・・」
「これで君に風邪が移ってしまうかもしれないと、今頃気づいてしまった」
「え?あああぁ・・・でもそうなると、返って松本さんの風邪は早く治ると思いますよ」
「そうか?まあそうなれば、今度は俺が君を看病するさ。だが、二人一辺に寝込んでしまうと大変だよな。これからはこういうことも起こるだろうな」
「そのときは最後の手段として両親にでも頼む・・あっ!」
「どうした」
「あの。うちに電話したいので、電話、お借りしてもいいですか?あなたのアパートに着いたこととか、あなたの容態を両親に伝えておきたいんです。両親も心配してるから」
「もちろんだ」

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