純情シンデレラ
私は黒電話がある食卓の方へ行った。
あぁ、この私があんなに大胆なキスに応じるなんて・・・今頃になって顔が火照る!

「・・あ。もしもしお母さん?私、恵子です」
「あぁ恵子!」
「今松本さんち」
「で、松本さん、どうなの」
「思ったより大丈夫だったって、実際来て分かったから。来て良かったわ」
「そうねぇそうねぇ」
「うん。でも、今は薬が効いてるからかもしれないけど」
「あぁ、そうかもしれないねぇ」
「だから私、今日は松本さんちに泊まるわ」
「えっ!?恵子?」
「実は最初からそのつもりで、着替えとか用意してきたの。だってほら、松本さんは一人暮らしでしょ?」
「男の人の、一人暮らしよ」とお母さんに強調して言われた私は、受話器をギュッと握りしめた。

そして意を決して「お母さん。私、松本さんと結婚するつもりです」と宣言した。

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