純情シンデレラ
姫路さんは、比較的優しい声を出しながらも、私を見おろす視線は厳しく、冷たく感じる。
私は一瞬だけ怯んだものの、スッと立ち上がると、真正面から姫路さんの視線を、無表情で受け止めた。
遠めから推測したとおり、姫路さんはおチビな私よりも10センチは背が高いので、どうしても見上げる形になってしまうのは仕方がない。
「電算課に配属になりました、見上恵子です。よろしくおねがいします」と言って、私が頭を下げて挨拶をしたのに対して、姫路さんは「姫路あゆ子よ」とだけ言って終わりだった。
「あたしのことは、松本さんから聞いてると思うけど」
「何も聞いてません」
「・・・あらそ。まあいいわ。別にあなたみたいな人に、あたしのことを話す必要なんてないって判断したのよね?松本さん?」
「はあ?あなた“みたいな人”って・・・」という私の呟きをカバーするように、松本さんが「座れ」と言いながら、無意識のうちに握り拳になっていた私の右手を全部覆うような大きな手で掴んで、席に座らせた。
私は一瞬だけ怯んだものの、スッと立ち上がると、真正面から姫路さんの視線を、無表情で受け止めた。
遠めから推測したとおり、姫路さんはおチビな私よりも10センチは背が高いので、どうしても見上げる形になってしまうのは仕方がない。
「電算課に配属になりました、見上恵子です。よろしくおねがいします」と言って、私が頭を下げて挨拶をしたのに対して、姫路さんは「姫路あゆ子よ」とだけ言って終わりだった。
「あたしのことは、松本さんから聞いてると思うけど」
「何も聞いてません」
「・・・あらそ。まあいいわ。別にあなたみたいな人に、あたしのことを話す必要なんてないって判断したのよね?松本さん?」
「はあ?あなた“みたいな人”って・・・」という私の呟きをカバーするように、松本さんが「座れ」と言いながら、無意識のうちに握り拳になっていた私の右手を全部覆うような大きな手で掴んで、席に座らせた。