純情シンデレラ
「そうなんだよ。見かねて俺やモトちゃ・・隅田さんも、時々手伝ったんだ」
「私はもちろん入力だけ。でもこれって、いい考えだと思うわよ。私たちも引き続きお手伝いはするけど、ケイちゃんが入ってくれたら、もっと楽しくなると思うし」
「そうだよな」
「ケイちゃんはホントに入力抜群にできるし。速いだけじゃなくて、ミスがほとんどないの」
「ブラインドタッチだな?」
「えぇ。一応・・」
「プラス、ワープロ検定1級合格。でしょ?」と素子さんに確認するように聞かれて、私はコクンと頷いた。

あぁ逃げ道が・・・断る道が、どんどん塞がれていく・・・!

「どうだ。手伝ってくれないか」
「どうだ、と言われても・・」
「業務に支障は出さないという絶対条件で、上野課長からさっき許可をもらってきた」

ううっ。この人、何気に手回しがいいじゃない!
これで私の断る道は、完全に塞がれたと言っていいかも・・・。

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