純情シンデレラ
「ところで恵子。仕事の方はどうだった?」
「色々あって面白いよ。忙しいけど充実してる。上司の上野課長や舞浜次長は、とても優しいし、素子さんもいるし」
あえて姫路あゆ子さんのことは言わなかった。
もちろん気がかりだけど、仕事上でのつき合いはないと素子さんは言ってたから、余計な事をいちいち両親に言う必要はない。
「そう」
「あんなに小さかった恵子が、今日から社会人になったとはなぁ」
「ほんとに」
私たちは自然と、仏壇の方に目が行っていた。
「文隆さん、知代さん。恵子、がんばってますよ」とお母さんは言いながら、白い割烹着で目頭を押さえていた。
「いちいち泣くなってんだよ」と言うお父さんも、ちょっと涙声になってる気がする。
二人とも情が厚くて涙もろいから・・・。
学校の入学・卒業式では、もちろん私よりも泣いてたし、私が運動会のかけっこで1番になったと言っては、万歳三唱をしながら泣いていたよね。
あれは忘れもしない、7歳の七五三の日。
両親と一緒に車に乗っていた私は、追突事故に遭ってしまった。
2週間後にやっと意識が戻ったとき、両親のお葬式は、すでに終わっていた―――。
ここにいるお父さんは、亡くなったお父ちゃんの兄で、本当は私の伯父さんだ。
子どもがいない伯父夫婦は、両親が亡くなった後、私を引き取り、自分の子として育ててくれた。
「色々あって面白いよ。忙しいけど充実してる。上司の上野課長や舞浜次長は、とても優しいし、素子さんもいるし」
あえて姫路あゆ子さんのことは言わなかった。
もちろん気がかりだけど、仕事上でのつき合いはないと素子さんは言ってたから、余計な事をいちいち両親に言う必要はない。
「そう」
「あんなに小さかった恵子が、今日から社会人になったとはなぁ」
「ほんとに」
私たちは自然と、仏壇の方に目が行っていた。
「文隆さん、知代さん。恵子、がんばってますよ」とお母さんは言いながら、白い割烹着で目頭を押さえていた。
「いちいち泣くなってんだよ」と言うお父さんも、ちょっと涙声になってる気がする。
二人とも情が厚くて涙もろいから・・・。
学校の入学・卒業式では、もちろん私よりも泣いてたし、私が運動会のかけっこで1番になったと言っては、万歳三唱をしながら泣いていたよね。
あれは忘れもしない、7歳の七五三の日。
両親と一緒に車に乗っていた私は、追突事故に遭ってしまった。
2週間後にやっと意識が戻ったとき、両親のお葬式は、すでに終わっていた―――。
ここにいるお父さんは、亡くなったお父ちゃんの兄で、本当は私の伯父さんだ。
子どもがいない伯父夫婦は、両親が亡くなった後、私を引き取り、自分の子として育ててくれた。