純情シンデレラ
私は、電算課がある2階から、エレベーターを使って3階へ行った。
目指すは営業課。ホントは行きたくないけど。
誰にも知られないよう、心の中だけでそんなことをブツブツ呟きながら、私は、大柄なあの人を探すために、営業課の出入口でキョロキョロ見渡すこと数秒。
相手が大柄なだけに、存在感も大きいのか、すぐ松本さんを見つけることができた。
私の視線を感じたのか、松本さんは左の耳に受話器を当てたまま、出入口に突っ立っている私の方を見た。
視線が合った私は、あいさつ代わりにニコッと微笑んだ・・・つもりだけど、意味もなく緊張してるせいか、ちょっと顔が強張ってたかもしれない。
松本さんは、引き続き私の方を見ながら右手を上げた。
そして早々に電話を切り上げてくれたのだろう、すぐ受話器を置くと、私の方へと歩いてきた。
「けんじょう君」
「みかみです」と言い直した私を、松本さんは今回も無視した。
「どうした。俺に用か」
「あ。ええ」と私が言ったとき、いきなり松本さんが、私を引き寄せた。
目指すは営業課。ホントは行きたくないけど。
誰にも知られないよう、心の中だけでそんなことをブツブツ呟きながら、私は、大柄なあの人を探すために、営業課の出入口でキョロキョロ見渡すこと数秒。
相手が大柄なだけに、存在感も大きいのか、すぐ松本さんを見つけることができた。
私の視線を感じたのか、松本さんは左の耳に受話器を当てたまま、出入口に突っ立っている私の方を見た。
視線が合った私は、あいさつ代わりにニコッと微笑んだ・・・つもりだけど、意味もなく緊張してるせいか、ちょっと顔が強張ってたかもしれない。
松本さんは、引き続き私の方を見ながら右手を上げた。
そして早々に電話を切り上げてくれたのだろう、すぐ受話器を置くと、私の方へと歩いてきた。
「けんじょう君」
「みかみです」と言い直した私を、松本さんは今回も無視した。
「どうした。俺に用か」
「あ。ええ」と私が言ったとき、いきなり松本さんが、私を引き寄せた。