純情シンデレラ
もちろん、花束は松本さんが持ったままだから、私はついて行くしかない。
ムスッとするのを諦めた私は、ため息を一つつくと、松本さんを追いかけるように数歩駆けだした。
そのとき、「ケイちゃーん?」と私を呼ぶ素子さんの声が後ろから聞こえたので、私は条件反射のように立ち止まって、クルッと後ろをふり向いた。
「なぁに?素子さん」
「ケイちゃんも剛さんの車に乗ってかない?」
「え。えっと・・」
・・・どうしよう。
私が7歳のとき、追突事故に遭って以来、普通乗用車には怖くて乗れないことを、素子さんと宇都宮さんは知らない。
一体どうやって円満に断れば・・・と焦っていたそのとき、私の背後に、どっしりと落ち着いたあの人の気配を、強く感じた。
少し先に行っていた松本さんが、戻ってきてくれたんだ。
なぜか私は「これでもう大丈夫だ」なんて、根拠もなく思ってしまっただけでなく、松本さんに守られているような気にまでなってしまっていた。
・・・それは錯覚でしょ、きっと。じゃなくて絶対!
ムスッとするのを諦めた私は、ため息を一つつくと、松本さんを追いかけるように数歩駆けだした。
そのとき、「ケイちゃーん?」と私を呼ぶ素子さんの声が後ろから聞こえたので、私は条件反射のように立ち止まって、クルッと後ろをふり向いた。
「なぁに?素子さん」
「ケイちゃんも剛さんの車に乗ってかない?」
「え。えっと・・」
・・・どうしよう。
私が7歳のとき、追突事故に遭って以来、普通乗用車には怖くて乗れないことを、素子さんと宇都宮さんは知らない。
一体どうやって円満に断れば・・・と焦っていたそのとき、私の背後に、どっしりと落ち着いたあの人の気配を、強く感じた。
少し先に行っていた松本さんが、戻ってきてくれたんだ。
なぜか私は「これでもう大丈夫だ」なんて、根拠もなく思ってしまっただけでなく、松本さんに守られているような気にまでなってしまっていた。
・・・それは錯覚でしょ、きっと。じゃなくて絶対!