恋の音はすぐそばに
まぁ、それ以上にすごかったのは、菜緒先輩が帰った後の教室。


男女問わず、質問攻めで本当に大変だった。


〝昼休みに知り合った〟〝友達になった〟と言っても信じてくれなくて。


どれも本当のことなのにね?


未陽なんかニヤニヤするだけで助けてくれなかったし。


私の幼なじみは薄情ものです。


そして2つ目は…。


内緒、かな。


すぐにわかることだしね。


「天音〜?まぁたボーッとしてる!もう昼休みだよ?いつものところ、行かなくていいの?」


「っえ?!もう昼休み?!」


「そうよ。ほら、お弁当。早く行かないと時間なくなるわよ」


いつの間に私のカバンから取ったのかな…。


全然気づかなかった。


お弁当を受け取ると、未陽はニコリと微笑んだ。


やっぱり美人さんだな〜。


心羽といい、未陽といい、どうして私の周りは美人さんばかりなんだろう。



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