【完】最後の恋
カウンターとテーブル席が二つの二十人ほど入る広さの小料理屋…
「アキちゃん、久しぶりだね」
『大将、ご無沙汰していました』
そう言って、アキは頭を下げた
「座って、ビールでいいよね」
アキはうなづき、カウンターに座る
おしぼりをもらい、ビールが来る
ビールを一口呑んで、アキはお店を見渡した
『変わってないですね…
ここに来ると落ち着きます』
大将は静かな微笑みを浮かべた
「三年ぶりだね
アキちゃん、綺麗で大人っぽくなったね」
『ありがとう ございます
大将も相変わらず若いですね』
思い出を辿っていた…