【完】最後の恋

アキはゆいに抱きついた


『ゆい…、どうしたらいいの…
自分で自分が分からない…』


泣きながらそう言ったアキが、とても小さく見えた



「アキ…、私に話して
アキが苦しんでいる事を…」



アキはもう限界だった…



一志、古田、そして、桜田の事…



でも、今はまだ、話す訳にはいかない



アキは涙を拭き、笑顔を見せた


『ごめんね、ゆい、疲れてて…』



「アキ…、話してくれないの
私達は友達じゃないの。違う」



ゆいは悲しそうな顔をしていた


『ゆい…、もう少し時間をちょうだい
必ず、ゆいに話すから』



ゆいは大きなため息をついた



「分かった。待てばいいんだね
その変わり、気が変わったら、いつでも話して
私はアキの味方だから」


アキはうなづき、二人はまた呑み始めた


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