【完】最後の恋
大きな仕事をやりとげたと言う達成感と安心感。
その反面、寂しさもある…。
責任感が重く圧し掛かって、苦しいと思った時もあった…。
それでも、期待に答えるために頑張った…。
自分で自分を褒めてあげたいと思うほど…
もし、プレゼンで通っても、企画部はこの仕事から手が離れる。
だから、今、自分の抱えてる仕事を心置きなく出来る。
それは、アキにとって嬉しい事なのだが…。
終わってしまうと、何もなくなってしまった気がした…。
そんな事を思いながら仕事をしていると、目頭が熱くなってくる。
溢れそうな涙を堪えながら、アキは仕事をしていた。
そうしていると桜田が戻って来た。
「皆、集まってくれるかな」
と大きな声が聞こえ、プレゼンの結果が発表される。
嬉しそうな桜田の声が…。
この声が結果を物語っていた。