【完】最後の恋
二人はしばらく見つめ合い
『良く眠れた?』
アキが優しく一志に問い掛ける。
「良く眠れたよ。
アキのおかげで」
『それは良かった。
私も良く眠れたよ』
と二人は笑顔になる。
アキが起き上がろうとすると、一志が抱きしめる…。
そして二人は唇を重ね、求め合った…。
温かく…。
時に、激しく…。
そして、とても優しく…
アキがベッドから出たのは
六時を少し過ぎた頃。
すぐにベランダに行き、外の空気を吸う。
一志も横に並び、二人で朝の公園を見つめる
『今日もいい天気だね。
こんな朝に散歩したら気持ちいいだろうね』
「そうだな。
これからちょっと散歩してみるか」
アキは笑顔でうなづいた。