【完】最後の恋
急いで着替えをして、二人は散歩へと…。
手を繋いで二人は歩いている。
『何か、時間がゆっくり流れてるって感じがするね。
毎日仕事に追われてて、こんな気持ちすっかり忘れてた』
そんな言葉が口から出てしまう…。
「そんなに仕事大変なのか」
と一志に聞かれ、アキは仕事の話をした。
仕事の話をしながら、一瞬脳裏に浮かんだのは
桜田の顔だった…
思い出のあの場所に、気が付くと来ていた。
池を見ると、光が当たってキラキラしている
そんな光景に子供の様に喜ぶアキ。
そんなアキを見て、一志は戻って来て良かったとしみじみ思う…。
二人は十五分ほどして部屋に戻った。
『一志、朝ごはんは?』
「いいや、コーヒーあれば」
何て新婚生活の様な事を聞いてしまったりして…。