桜龍
はいー!あいつらが刹鬼のやつらなの!!

嘘ー!ケンカやんないって今朝決めたばっかなのにー!

「チッ来い」

赤毛に腕を掴まれた

『は?えっ!ちょっ!』

何、なんなの?

「いいから、来い」

いや、どこに?

階段を降りて門から出たら車がすぐに来た

黒塗りのベンツだ

うわー!この車よくあたしも自分で運転してたわ…

扉を開けられた

「乗れ」

『は?』

赤毛に言われたけど、なんで乗るの?

意味が分からず赤毛を見ていたら背中を押され車に強制的に乗せられ扉を閉められた

「お前を守ってやる」

『はい?』

こいつたぶん、口下手なやつだ…

「刹鬼は、俺らが潰す、だから、お前は、俺らと一緒にいればいい」

ちょいと待てよ…

『てかさ、お前お前って名前で呼んでほしいんだけど』

なんか、お前って言われんのヤダ

「名前、知らねぇよ」

『あれ?言ってなかったっけ?龍崎 紘』

「わかった」

『あんたは?』

「は?」

えっ!なんで、驚いてんの?

『初対面なんだから、あたしがあんたの名前知ってたら怖いでしょ』

知ってたら超能力だよ

「ふっ・・・お前面白いな、桜庭 魁斗(さくらば かいと)」

『面白いって…てかさ、どこに向かってんの?』

正直早く帰りたいんですけど…

「倉庫」

『は?』

倉庫だと?

「俺は白龍総長だ」

はくりゅう?

『マジか…』




< 16 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop