桜龍

1つ目の秘密

魁斗たちを、倉庫に置いて涼はあたしの家まで送ってくれるみたいだ

｢家はどの辺かな？｣

『あ、家の近くのコンビニでお願い』

さすがに家は知られたくはない

｢わかった｣

コンビニの場所を伝え送ってもらった

｢じゃあ、二時間後くらいにまた迎えに来るね！｣

『わかった、お願いね！』

車が走り去ったのを確認して家に向かって歩き出した

この辺りは高級マンションやら高級住宅街でもあるから一人暮らしの子が住めるような場所ではないが、防犯の事も考えここのあたりを選んだんだろう

あたしはこの辺りでは1番高いと言われているマンションの1室だ

そして最上階という部屋だ

ファミリータイプの部屋にあたしは1人で暮らしている

無駄に広い

まぁ、どーでもいいや

お風呂を沸かしてる間に特にすることもなかったのでパソコンの電源を入れ仕事の確認をした

学生ではあるが、あたしには他の仕事もこなさなければならない

パソコンを使い誰にも会わず失敗も許されない仕事

――ハッキング――

今回の仕事は簡単に終わりそうだと判断し、お風呂入ってから片付けることにした