桜龍
別に最高ランクだから、どうなんだって話だけど…

『ふーん、用はそれだけ?なら、切るよ。』

この子の戯れに付き合ってる暇は、ない

「えっ!ちょっと待ってください!!まだ、話は終わってないです!」

『他に何があるの?』

早くこのくだらない電話を終わらせて仕事を終わらせたい

「えっと、あたしとパートナー組みませんか?」

『組みません。』

「…えっ?」

あたしがアッサリと、しかも即答の返事で、理解が出来てないのだろう…

「組みませんか?」

『組みません。』

理解が出来てないからもう一度問うのだろう

だか、何度問われてもあたしの答えは変わらない

もう心に決めてある

――Butterflyのパートナーは、Tigerだけだ――と

「えっ、なんでですか?あたしだって、先輩ほどではありませんが、最高ランクのハッカーの一人ですよ!あたしと組んだ方が先輩の為です!」

そういえば、この子元々あたしと組みたいって言ってたらしいな…

『あたしのためって…自分の事は自分で決める。当然でしょ。あんたにあたしの事を決めれる権利なんてない。』

「先輩は、あの膨大な量の仕事を1人でこなすつもりですか?無理ですよ!」

そりゃ、あたしの仕事量はこの子の仕事の5倍はあるだろう

こなせない量では、ないし

『そのつもりだけど、何か問題でも?』

「大アリですよ!」

何を言ってんだか…

『今までこんくらいの仕事量は、当たり前だったし苦には思わない。どこに問題がある?』

これは、本当だ

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