桜龍
――数時間後

『んー、仕事終わりっと。これで、2、3ヶ月は仕事やらなくて大丈夫そうだなぁ。』

やっぱり簡単な案件ばかりでつまらない

もっとやりがいのある案件はないのかなー?

――pppppp

今日はよく電話が鳴るな…

ディスプレイに〔來一〕と表示されている。

あの子の事だろうか…

――ピッ

『もしもし。』

「紘かっ!」

久々に聞く來一の声だ

『うん、久しぶりだね。』

「あぁ、そうだな。あの事が片付くまで俺から連絡しないようにしてたからな…」

來一には、あたしがやらかした事を片付けるまでは必要最低限の連絡しか取らないと伝えていたからな

來一から電話とは久々だ

『あぁ、ごめんね。片付けたこと言わなくて。色々バタバタしちゃってね…』

來一には、きちんと会って謝るべきだろう

「気にすんなって!霜月さんから聞いてるから。」

霜月にも、お礼を言わなきゃな…

『ありがと。そういえば、どうかしたの?』

先に伝えたいことを伝えてしまったので、來一が電話して来た理由を聞くのを後回しにしてしまってた

「ん?特に用はねぇけど、ちゃんとあの子も元気だって事を伝えようと思ってなー!」

そっか…

『近いうちに帰るよ。その時に遊びに行った時のこととか教えて。』

「おう、了解。じゃあ、またな!」

『うん。』

――ピッ

電話を切ってあの子とあの人の事を思い返していた

あたしがやらかした事も…



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