もう一度恋して



するといきなり 
あたしを引き寄せ抱きしめた。


「嫌いで付き合うわけないだろう…
オレそんなに器用じゃないし 
お前の事大事にしようと思ってる」


「だって今まで好きだって
言われてないし
今日までここへは
連れて来てくれなかったのに
何で今日はいいの?」


「ちゃんと好きだよ
好きじゃなきゃ付き合わないし
それに・・・ここへ連れてきたら
抑えがきかなくなりそうだったから
ここに連れてくるのは
我慢してただけ」


健二くんの気持ちがわかった瞬間だった。


「でも やつに取られそうな気がして
そう思うとここへ連れてきてた
今日は葉月をもらっていい?」


あたしは黙って頷いた


すると抱き締める健二くんの手の力が
強くなった 。


「葉月 好きだよ」


と同時に キスが降ってきた 。


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