【完】朝食は、遅めにランチで。
ノブ君は、「ん」と言って開けたワインの瓶を私の近くに差し出した。
私はワイングラスを持って、ノブ君にスパークリングワインを注いでもらった。
金色のスパークリングワインはシュワシュワと気持ちの良い音を立てながら、ワイングラスを満たした。
ノブ君からワインの瓶を受け取って、ノブ君のワイングラスにも注いだ。
「今日のために、たくさん計画してくれたさおちゃんにご褒美。乾杯」
ノブ君は私が持っていたワイングラスにカチンと自分のワイングラスを当てると、味わうことなく一気に飲み干して「ういー」と、親父臭い声をあげた。
「ははっ!雰囲気台無し!」
そんなノブ君がおかしくて、私も真似してスパークリングワインを一気に飲み干して「ういー」と言ってやった。
「ふはっ!さおちゃんには敵わないなあ」
「敵わないって何が?」
「俺のマイペースな失礼な態度を笑って許してくれるのは、さおちゃんだけだよ」
「え?そうなの?」