私のご主人様

「琴葉~、成夜~いい加減起きなさーい!」

「うるせぇ!!」

「成夜がうっさい!」

聞こえてきた声に大声で返す成夜。野球部め、こういう時の声は本当にうるさい。

起き上がろうとしたら、成夜にぐいっと引っ張られ一緒に起き上がる。おぉ。

ついでとか言ってそのまま抱えられて1階まで運ばれる。巨人の次は馬鹿力ときた。すごいね。

そのままリビングに入ると、お父さんたちが帰って来てて、そのまま夜ご飯を食べに行きました。

その帰り道、車の中でお父さんと一緒。えへへ、2日連続とかレアすぎます!!

「お父さん、成夜明日来るんだって!」

「え?…そうか、成夜くんも…。お坊っちゃまに付くのか?」

「さぁ、どうだろう…」

「琴葉」

「なーに?」

「…お坊っちゃまと、2人きりにならないようにな」

「え?…どうして?」

お父さんは険しい顔のまま。

その後、どれだけ聞いても答えは返ってこなくて、なんだかモヤモヤしたまま眠りについた。
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