密恋(ミツコイ)「イケメンIT社長と、エレベーターの密室で恋をして」
「……やばいな」
「やばいって……?」一体何がだろうと思う。
「さっきから、なんなんだよ、おまえは」
苛立っても聞こえる声に、
「なんでちょっと怒り気味なの?」
怒らせるようなことを何か言ったのかなと感じる。
「いいから、こっち向けよ」
両肩がぐっと掴まれ身体が正面に返されて、彼と向かい合わせになる。
「俺にキスしてきたり、そんな可愛いこと言ったり……やばいくらいに、おまえが、」
我慢できない性急さで唇が奪われて、
「……好きだ」
ストレートな一言が告げられる。
あまりの恥ずかしさに真っ赤になってうつむいて、「……好き。私も……」とだけ返すと、
「やばいな…」と、彼がもう一度繰り返して、表情を隠すように片手で顔の下半分を覆った。
「おまえが、好きすぎる」