密恋(ミツコイ)「イケメンIT社長と、エレベーターの密室で恋をして」
「またそんなこと言って……」
「いいだろ? おまえとこの景色を見るのは悪くないんだって」
「もう調子いいんだから」
肩越しにニッと笑う顔を、横目にちょっとだけ睨むと、
「本心だろうが」と、当然のように彼が応じた。
「本心だから困るんだってば……」と、小さく抗議を口に出す。
「なんで本心だといけないんだよ?」
「もう、そんなの……」と、首元にある彼の手に自分の手を重ね合わせて、
「…………もっと好きになっちゃうからに決まってるでしょ」
肩にまわされているがっちりと逞しい腕に頭をもたせかけて、そっと頬を擦り寄せた。