YOU&YOU
「えー?!うちもほしいー!」

「うちもーーー!ちょーだい!」

勇太の事が好きな女子が私達の様子を見て、何人かそう言ってやってきた。

「やだ。俺のなくなる」

勇太はそう言ってまた食べるのを再開する。

「なんで杏璃はいいのよ!」

女子の1人が勇太に言う。

「まあ、藤堂は俺の親友だし、6年の仲だからさ。去年からのお前とは違うんだなー」

勇太はそう言った。
私のことを親友と思ってくれてるんだ…そう考えただけで一層勇太が愛おしく思えた。
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