YOU&YOU
体育祭当日。
美玲はたまたま振替休日で休みだったので、駅前で私を待っていてくれた。

「じゃ、いこっか」

美玲がそう言うと私たちは中学へ向かった。

中学に近づくにつれ、応援などの歓声が大きくなってくる。

「やばーい、緊張してきた」

私は勇太に会ったらどうしよう、とこの期に及んで緊張して校門をくぐれずにいた。
勇太に会いたいのだが、会うのはなんだか恥ずかしい。

「なーに言ってんの。大丈夫だよ」

美玲は私を置いてずんずん行ってしまう。

「待ってー」

半泣きになりながらようやく入ることができた。
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