聖夜の奇跡
「何てことだ、僕が想いを馳せていたのは前の妻じゃない、君だ。 

そもそも何故今夜、
わざわざイヴに君をここへ誘ったと?」


涙が、止まった。


「だって、これは仕事で……え?」

キョトンと見上げた彼の、口角がクッと上がった。


と同時に。


「きゃっ」

パノラマのウィンドウに光っていたレインボーブリッジがクルリと反転した。

ダンスを踊っているように、彼の腕が腰を支え、私は胸を突き出して彼を下から見上げる格好になった。


「相変わらず、可愛いひとだ」


ブルーグレーの彼の瞳がゆっくりと私に近づいた。


私はうっとりと睫毛を伏せて____



シャンパンの香りのキスが、私の唇に落とされた。


-おわり-
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