ひとつの輝き

「何だ、その顔」 

もう一人の教師が眉を寄せて睨みつけている。 


「だーから、階段から落ちたっつってんだろ」 


えぇっ! 

渉マジで階段って言ってんの? 

どー見たって落ちた傷じゃねーだろ。 

ってか…“つってんだろ”って、もっとマシな言い方しなよ。 


「どっから落ちたらそんな傷になるんだ?」 


急に龍斗先輩が笑いだした。 

「階段じゃなくて屋上から落ちた事にしよーぜ」 


それを聞いた渉は声をだして笑い始めた。 


よくわからない会話。

しよーぜって何?いかにも嘘じゃん… 

ってか屋上から落ちたら、もっとヤバイでしょ。



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