ひとつの輝き


8月中旬。 

夏休みに入り、あたしは補習の日々だった。 

渉も補習とバイトで、とにかく会うのは夜だった。



学校帰りいつも覗くポスト…

いつも何も入っていないのに、今日は白い封筒が入っていた。


その封筒を手に取り、送り主を見た。 



――母――


お母さん? 

母から手紙が来る事なんて初めてだ。 

父なら分かるけど…


あたしは封筒を見ながら部屋に入りソファーに腰を下ろした。 


内容すら分からない…


あたしは封筒をあけ、1枚の紙を取り出し開けた。 


長々とした文章に目が暗む。 


「えっ…何これ?」 


あたしは、その初めの文に目を見開いた。 



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