悪役の私

3-4

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー




私と優は、あれから少しずつ喧嘩が増えた。




今日も優は、当たり前のように私の携帯を見る。




私と潤のやりとりが気になるのだろう。




私も、やっぱり、優と彼女がどんな状況なのか気になるし、知りたいと思う。




例え傷付いたとしても、知らないよりはいいと思うのだ。




人の携帯で勝手にやりとりを見るだなんて今までしたことなかったけど、これが当たり前なのかなーなんて思いながら、私も優の携帯を見ようと手を伸ばすと





「ダメ！！！」




という声と同時に優は自分の携帯を私の手から取り上げた。





「なにか隠してるの？」




私に言えないくらい、甘々な内容のやりとりがあるのかなとか、色々頭に浮かぶ。




「別になにも隠してないけどやだ。」




「なんでよー…」





「…だって。ケンカの原因じゃん…」