もう一度出会えたら
体が火照り、胸が苦しくなってくる。


彼にこのままキスしてほしい…もしかしたら今私はそんな目で彼を見つめているのかもしれない。


彼の指の動きに体の奥がゾクゾクと痺れるのを感じながらそう思った。


彼はそんな私を見抜いているのだろうか?


こんな周りに人がいっぱいいる所なのに、変な事を考えてしまった自分が


恥ずかしい。その時、手を繋いでいない方の肩が突然揺れた……。


『….菜々、ねえ菜々ってば、聞いてるの?』


沙羅に肩を揺すられ話しかけられていた。もちろん話なんて聞いてなかった。


「え…何ごめん…聞いてなかった」


ビクッとなって彼の手を振りほどこうと思ったのに、彼の手がそれを許してくれなくて余計に強く絡みつくようだ。


『も〜。なに2人の世界に浸ってんのよ。
何か食べるもの適当に頼んじゃってもいい?』


「うん、任せるよ」


手を繋いでいる事はバレてなさそうだけど、これ以上は私の心臓がやばい。
< 104 / 221 >

この作品をシェア

pagetop