もう一度出会えたら
そして、彼に抱きつくかのようにキュッとその指に力を込めた。


ドキドキが鳴り止まない………


時計を見るといつの間にか10時を回っていて沙羅の為にもそろそろと思った時、彼が私の耳元で囁いた


『そろそろ僕たちは出ようか…』


耳元で言われたのがくすぐったくて、少しだけ体をよじりながら小さく頷いた。


それを見て涼くんは悟くんに声をかけた。


『じゃ、俺たちはそろそろ帰るから、後は2人で過ごして上手くやれよ』


『お、おう。じゃあな。菜々さんも送り狼に会わないように気をつけて下さいね。こいつ、危ないんで』


なんて笑いながら、もう遅すぎる忠告を口にした。


「今日は楽しかったです。ありがとうございました。」


悟くんに挨拶をして、沙羅にも頑張れ!とアイコンタクトを送った。


流石に2人の前を手を繋いで出ていくわけにはいかず、彼と手を離し店を出た。
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