もう一度出会えたら
蓮はプレイルームのおもちゃで遊び始めた。


「あ…あの……今朝の」


緊張のあまり、頭が真っ白になる。


そんな私を見事にスルーした彼が発した言葉は予想外のものだった。


『これさっき落としましたよ』


と言って差し出したのは、蓮の大好きなキャラクターのハンドタオルだった。


名前も書いてあるので蓮の物で間違いない。


「…あ…ありがとうございます…」


慌ててお礼を言ってハンカチを受け取った。


まさかの落し物を届けてくれただけ?


と少しだけ体の力が抜けたその時、


『そう言えば、今何かを言いかけていましたよね?
僕が中断させてしまったみたいですみません。僕に何か?』


一度油断させてからの、この口撃に


「え…あ、あの………」
< 47 / 221 >

この作品をシェア

pagetop