もう一度出会えたら
“菜々はいつも好きになったら、相手に対して一生懸命で素直だよね。私は素直じゃないから菜々のそう言うところが羨ましかったし、可愛いなぁって思う。
ただ、まっすぐに相手に向かっていくその分、受けちゃう傷も大きいんだと思う。だけど同じくらい幸せになれる力も絶対に持ってる。
今は一番辛い時かもしれない。だけど、その辛い時も寂しい時も私が一緒にいてあげるから、次の人が見つかるまでの準備期間にまた一緒に女を磨いて頑張ろう!菜々に好きな人が出来たら応援するから、それまでは女2人で楽しもうよ。
私も実は先輩に菜々を取られてばかりで寂しかったんだよね…これでやっと菜々を独占できるよ。”


最後の方の言葉は照れながらも、そう言ってくれる親友がいるのが嬉しかった。


どん底に落ちた私が立ち直れたのは、新しい恋ではなく沙羅がいてくれたから。


でも、どんなに辛い恋をしても出逢わなければよかった………


そんな風にだけは思いたくなかった。


人は出会いと別れを繰り返して現在(いま)を生きている。


美化できない辛い思い出もたくさんあるけど


良いことも悪いこともきっと全てが自分にとっては必要な事で


無駄な事はないんだと思いたい。


結局、意味のある事にするか意味のないものにしてしまうかは私次第。


あの人と出会った意味はまだ今は分からないけど…。


あの人と過ごした時間を無駄な時間だったとは思いたくない。
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