もう一度出会えたら
途中で乗り換え、30分程で約束の駅に着いた。


勢いだけでここまで来てしまったけど


涼くんは私が来ることを知っているんだろうか?


迷惑そうな顔をされたらどうしよう……


そんな事を考えていたら待ち合わせ場所が見えてきた。


『2人とも、もういるかな?』


隣でキラキラ輝いてる沙羅の胸は私とは正反対の意味で


ドキドキ弾ませているんだろう。


2人に会う前に沙羅にもう一度念押しをする。


「先週のことは聞いてないことにしておいてね」


『うん、分かってるって…あっ!いたよ菜々』


そう言った沙羅の目線の先を辿るとスーツを着た二人組がいた。


ドクン!


彼の姿を見た途端、胸の底からジワジワと広がりはじめる


恐怖心に近い緊張感で逃げ出したくなった。





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