私の小さなヒーロー
しかし、そんな心配はいらなかった。

私を守ってくれるヒーローが助けに来てくれたから。

「くるみ、遅くなってごめん」

そう言って私の元に来て、ナンパ男に掴まれていた手を離してくれた。

「あっ、えっと…。彼氏来たんだ、良かったね」

ナンパ男はバツが悪くなったのか、そんなことを言いながら私たちから離れて行った。

「…くるみ、なんでロビーにいるの?部屋にいないから心配したよ」

私の手を恋人繋ぎで握り、部屋へと戻りながら雄飛が聞いてくる。

「…ごめんなさい。
あのまま寝ちゃって…起きたら雄飛がいないから探しに出ちゃった」

「そっか…。でも、もう俺から離れるなよ」

「うん、分かった」

「それより、体調は大丈夫か?」

部屋に入りながら、彼が尋ねてくる。

これ以上は、心配かけられないな。

元々、今日打ち明けるつもりだったし…

「今は大丈夫。
でも、年内は不安定かも知れない」

「えっ…?」

不思議そうな彼の顔。

私は彼の右手を取り、そっと私のお腹に当てた。

そして、「ここに、圭吾の"きょうだい"がいるから」と告げた。














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