私の小さなヒーロー
啄むようなキスを繰り返しながら、どんどん深くなるキス。気がつくと、お互いの舌を絡ませて、雄飛に組み敷かれていた。

唇が離れたときに、彼の胸を押して"待った"をかけた。

「…くるみ?」

不思議そうな顔をしながらも、身体を起こした雄飛。

視線は絡まったまま…。

「ごめん。…最近のくるみ、具合悪そうだったもんな。今日は朝から体調も良さそうに見えたけど、親たちに気を使ってたんだな。

俺、ちょっとホテル内を散歩してくるよ。くるみは、ゆっくり休んでていいよ」

そう言うと彼は、部屋から出て行った。

私は、ベッドに横になったまま動けなかった。

最近、具合が悪かったのは本当。

何も言わなかったのに、雄飛が気付いてくれたことが嬉しかった。

でも逆に、彼に気を使わせてしまった。

彼の言うように気を張っていたこともあり、満腹と疲れから、そのまま寝てしまった。

目が覚めたときには1時間ほどたっていたけど、まだ雄飛は部屋に戻っていなかった。

私はルームキーを持って、雄飛を探しに部屋を出た。











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