17年ぶりの夜
パーティー当日。

今日もいい天気だ。
部屋の大きな窓からベイブリッジと光る青い海が見える。

私は薄いブルーのシックなドレスに着替える。

足りないお腹の膨らみは少しタオルを重ねて妊婦用のガードルでそっと押さえた。

コウヘイが
「なんだかおなかが大きくない?」と私のおなかに触って微笑む。

「幸せを足してみた。」と私がくすんと笑うと 、

「じゃ、さらに『増し増し』で。」とポケットからダイヤの指輪を取り出し、
私の指のマリッジリングの上につけた。


「綺麗。」と私はつぶやき、窓辺で陽射しにかざしてみる。

贅沢な指輪だ。コウヘイに少し無理をさせたかな。

「よく似合う。」とコウヘイは私の手を取りニッコリ微笑む。

「すごく嬉しい。」とコウヘイを見上げると、

「みんなに幸せを見せつけたい。」

とコウヘイはいたずらっぽく微笑んで、部屋のドアを開けて、手を繋いで歩き出す。

「おまかせください。」

と私もしっかりと手を握る。



オンナって見栄っ張りだと思ったけど

オトコもおんなじだ。


私達は顔を見合わせ微笑みあってから、
パーティー会場に続く廊下をゆっくり歩いて行った。



〜fin〜





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