君は私の人生の、輝く太陽。
「遥香・・・?」
お母さんが不思議そうに私を見つめる。
私はもう涼香になりたくない。
でもお父さん達は私が涼香になることを望んでるのかもしれない。
だとしたら私はどうすればいい?
「・・・えっと、改名って、私の名前を涼香にするってことだよね?」
違ったら嬉しい。
お願いだから頷かないで。
「え・・・?違うぞ。」
「・・・え」
え、待って違うの?
え、なんで?
だってそれ以外になんて名前にするの?
「今、戸籍上では遥香が死んだことになっている。それを涼香に変えるのは難しいことなんだ。だから、涼香って名前から、遥香に変える。きちんと改名すれば、戸籍上の名前も変えられるはずだ。」
あ、なんだ。そういうこと。
"私"はいらなくなんか無かった。
お父さん達は、私を"私"に戻そうとしてくれてた。
嬉しい。
自然と顔が綻ぶ。
「・・・うん。改名しようかな。」
私の言葉に、2人は安心したように笑った。