仮に君と恋をしたなら
嘘でしょ?!
「何で今言うの?!」
「お前が言わせたんだろうが」
「最初に言ってよ…」
「言えるか!」
最悪。間抜けすぎる…。
恥じらうよりも落胆する私。項垂れ、大きく溜息を吐いた。
「お、おい…俺は好きだぞ。レース」
「…」
フォローのつもりなら全くフォローになってないからな!今の発言、むしろ最低だからな!見えたパンツの種類で落ち込んでるわけじゃないから!
と、反論する力はもう残っていなかった。
「少し休むか」
「…そうしよ。飲み物買うんでしょ?私、買ってくるよ」
「や、俺が買うよ」
「何で?ドリンクは私の担当じゃん。真山、ベンチ座ってていいよ」
今日は真山に恥ずかしいところばかり見せてしまっている。何とか挽回したい。
「いいから!…一応、デートだろ?大人しく彼女やってれば?」
え、、コレ…デートなの?!
今日は見学って、気楽にって言ってたじゃん!いきなり実践?実習?!
それに、彼女やってればって…それが分かんないから此処に来たんじゃん!
真山だけ先にどんどんステップアップして、私を置いてかないでよ〜!