嘘つきは恐怖のはじまり
嘘つきは恐怖のはじまり


………………………………………………


「…はっ!」


気がつくと私は保健室のベットの上で寝ていた。


すごい夢を見た。


彩香がいじめられてる夢だ。


それもすごく現実味があった。


「本当に夢だったのかな…」


そうつぶやいてしまうほどだ。


その時、廊下を走る音が聞こえた。


「大変、鈴木先生が嘘ついちゃった…」


「え!?」


クラスのみんなが慌てて教えにきてくれたのだ。


「先生は大丈夫なのかな…?」


先生はみんなにせめられて、警察にはもう通報したといったらしい。


「先生は今どこ?!」


「職員室にいるはず!」


走って職員室に向かう私達。


「鈴木先生いますか!?」


「鈴木先生は体調がよくないらしくて早退したよ?」


おばさんがのんびりと答える。


確か鈴木先生は電車で来ていたはずだ。


「私達も早退します」


「…えぇ!?」


みんなで駅まで行くことにした。


駅までついて大変なことに気がついた。


「どうしよう…お金もってなきゃ入れないんじゃないの?」


みんなも混乱しすぎていてわからなかったようだ。


駅の外からホームをみると、鈴木先生らしい人がいた。


「鈴木先生ー!!!」


みんなで呼んでも気が付かない。


先生は具合が悪いのか、少しフラフラしてる。


「あ!危ない!!」


鈴木先生はフラフラしてホームに落ちそうになった。


「先生!!!!危ない!」


先生はまたバランスをくずしてホームに落ちてしまったのだ。

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