1年後のプロポーズ
でも結局、私は仕事を辞めなかった。
彼から言われたのだ。今辞めたらきっとあとで後悔する。そんなふうに逃げるような辞め方は私らしくない、と。
あのとき辞めなかったから私は今、仕事がとても充実している。営業部の中でも売上は常にトップクラスで同期の中でも一番出世に近いと言われるようになった。
「俺もようやく仕事で認めてもらえてさ。親父にしか作れない難しい部品も作れるようになったんだ。給料はまだお前の方が多いけど、俺なりにここ1年毎月こつこつと金貯めてようやくお前の憧れのブランドの指輪が買えたんだ」
そう言った彼の自慢気な顔がおもしろくて笑ってしまう。そんな私の名前を彼が囁く。
「これからもずっとよろしくな」
その言葉に私は再び涙をこぼしながら笑顔で頷いた。
来年のクリスマスは結婚2周年。
その日もまた思い出のこのホテルで彼と過ごしたい。
-end-
彼から言われたのだ。今辞めたらきっとあとで後悔する。そんなふうに逃げるような辞め方は私らしくない、と。
あのとき辞めなかったから私は今、仕事がとても充実している。営業部の中でも売上は常にトップクラスで同期の中でも一番出世に近いと言われるようになった。
「俺もようやく仕事で認めてもらえてさ。親父にしか作れない難しい部品も作れるようになったんだ。給料はまだお前の方が多いけど、俺なりにここ1年毎月こつこつと金貯めてようやくお前の憧れのブランドの指輪が買えたんだ」
そう言った彼の自慢気な顔がおもしろくて笑ってしまう。そんな私の名前を彼が囁く。
「これからもずっとよろしくな」
その言葉に私は再び涙をこぼしながら笑顔で頷いた。
来年のクリスマスは結婚2周年。
その日もまた思い出のこのホテルで彼と過ごしたい。
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