不器用な彼氏
まだ治まらない、胸の鼓動を落ち着かせながら、隣に立つ海成を見上ると、『何だよ?』と彼。
『別に…』
『ったく、昨日はあんだけ理香子のこと警戒してたくせに、ほんの数分二人にさせたら、もうコレかよ』
『女はこれだから分からねぇ』と、不機嫌な顔で吐き捨てるようにつぶやく。
理香子さんはすぐに戻ってくると、割り引かれた駐車券と、大量のお土産の入った紙袋を『これ、持ってって』と手渡される。
『え?お金、ちゃんと払います』
『ううん、これは来てくれたお礼だから』
『良いのかよ?店の商品だろ』
『本当に良いのよ…実はね、もし来てくれたら渡そうって準備してたの』
理香子さんは、そういうと、海成に向き合い、
『海成、ホントありがとうね』
『何だよ、急に』
『…私ね、今、すっごく幸せ』
『ああ、見りゃわかる』
『これって海成のおかげだって、感謝してるの』
『俺は関係ねぇだろ』
言いながら、眩しそうに理香子さんをみる海成。
『別に…』
『ったく、昨日はあんだけ理香子のこと警戒してたくせに、ほんの数分二人にさせたら、もうコレかよ』
『女はこれだから分からねぇ』と、不機嫌な顔で吐き捨てるようにつぶやく。
理香子さんはすぐに戻ってくると、割り引かれた駐車券と、大量のお土産の入った紙袋を『これ、持ってって』と手渡される。
『え?お金、ちゃんと払います』
『ううん、これは来てくれたお礼だから』
『良いのかよ?店の商品だろ』
『本当に良いのよ…実はね、もし来てくれたら渡そうって準備してたの』
理香子さんは、そういうと、海成に向き合い、
『海成、ホントありがとうね』
『何だよ、急に』
『…私ね、今、すっごく幸せ』
『ああ、見りゃわかる』
『これって海成のおかげだって、感謝してるの』
『俺は関係ねぇだろ』
言いながら、眩しそうに理香子さんをみる海成。