今度は逆に、俺から行くから。
明け方までイチャイチャして、俺はもうヘトヘトなんだけど。なぜか朝から元気な楓が「ねえねえ」と隣でうるさい。
「もう少し寝かせて」
「ねえ、昨日のアレなんだけど、プロポーズなの?」
んー? なに? ……あー、あれか。
きっぱりはっきりさせたがるよなぁ。
営業妨害のせいで1日でクロージングする羽目になったんだよ。いきなりすぎて引いた?
言い訳しようと目を開けたら、また心配そうなかわいい顔が見えた。
いいのか?
「プロポーズだよ。だから寝かせて」
キスでもしてくれるかと思ったのに、枕で叩かれた。
「なに、その言い方!ついでみたいに」と怒っている。
なかなか俺ペースにならないなあ。まあいいか。
枕をつかんでる指を捕まえて絡めた。目が覚めたら、指輪買いに行こう。
言おうとしながら、言葉になる前に、俺は幸せな眠りに落ちた。
