初恋
こんなに可愛い葵さんを毎日ほったらかしの理事長は心配だろうな。



仕事が忙しすぎる紫月は夜も遅い。



毎日、一時間位しか話が出来ないのだ。



「理事長は相変わらず帰りが遅いの?」



「そう 紫月の身体が心配なの」



食事も会社で済ませることが多く、帰ってくるとコーヒーか紅茶しか取らない。



「理事長は並の男じゃないですから大丈夫ですよ」



ドアがノックされ貴子が入ってきた。



手にはトレーを持っている。



冷たいアイスコーヒーが入ったグラスを2人の前に置く。



「ありがとうございます 貴子さん」



恭臣が貴子に笑顔を向けた。



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