初恋
「葵?」



顔は湯気が出るくらい真っ赤になっている。



「紫月が先に入って!」



一緒に入ろうと誘った紫月は面食らった。



まあ すんなり一緒に入るとは思っていなかったが。



「葵も一緒に入ろう」



「あ、あたし旅館の中を見てくるっ!」



そう言うと脱兎のごとく部屋を出て行った。



ドアが閉まると紫月は「はぁ~」っとため息を吐いた。



「せっかくだから入るか・・・」



昼間の露天風呂は気持ちよさそうだった。



こんな明るい時間からくつろぐ事がなかった紫月は誘惑に勝てなかった。






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