初恋

悪夢のはじまり

それから数日が経ち、夕食を済ませた葵は部屋で勉強をしていた。


苦手な古文。


英語は完璧でも日本語は奥が深く覚える事が多く葵は苦手なのだ。


「はぁーっ~~~」


葵は思いっきりため息を吐いた。


勉強を放り出して葵は早々にベッドに入った。




今日から紫月はロンドンへ出張。


今朝、紫月に出張を告げられた。


突然の事に葵は寂しくなったが言葉には出さなかった。


ロンドンと聞いて懐かしさを覚えた。


学校がなければ一緒に行きたかったのにな。


お墓参りに行って紫月の事を報告したかったし、家にも行きたかった。


ロンドンに行きたいと思ったその夜、葵は悪夢にうなされた。





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