LOVE&LIFE
「あの子のこと私の分まで愛してくれないかしら。」

「もちろんです!!あなたの分…いや、あなた以上に和希を愛します。約束します。」
「ありがとう…。」

1粒、綺麗な涙をながした。

こんなに綺麗な涙を流す人がいるだろうか。

「蒼乃…。」

「和希!?一体いつから聞いてたの!?」

「暴力ふるわれてたってところから。」

ほぼ聴いてるじゃん。

「帰ろ。蒼乃…。」

「え、あ、うん。」

「あ、そうだ。アンタにひとつ言うことあるんだ。」

「な、なに。」

肩をビクッと震わせた。

「アンタ、今新しい家庭をもって幸せか?」

え?

和希のお母さんの左の薬指には指輪があった。

気づいてたんだ。
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