ハートに触っちゃダメです!
車に乗り込むと

「キャ~、ともとのドライブって初めてだよね~。」

とか言って


「え・・うらら?」

が既に乗っていた。


丸瀬先生の隣はちょっと・・・

と思ったから後部座席に乗り込んだのに


「ああ、うららを一人にしておけないからな。」

当然のことのように丸瀬先生が言った。


けど・・

うららがいるのを知って




ガッカリしたのは何故?


何故?


うんん、ガッカリなんかしてないし!



そうだよ?その『ガッカリ』って何?




一人密かに自問自答・・・


ピトッ!

とうららが私の肩に頭を乗せてきた。


「な、何?うらら?」


肩に乗ったうららの方

なんだかいい香りがする。


シャンプー?香水?コロン?


なんでもいいけど・・・いい香り過ぎ!



ついつい鼻がうららの髪の方に吸い寄せられて・・・



うお~~~~~っ!



変な気じゃないよ。

変な気なんか起こしちゃいないよ。



だけど・・・


「何やってんだお前たちは?」


はっ!


気が付けば





うららの頭にもうちょっとで鼻がくっつく


寸前!


正気に戻るとルームミラーの丸瀬先生と目が合って



うららのフェロモン?

いや・・単なるシャンプーの香り?



なんでもいいけど

そんなのにクラクラきてた自分を見られてたかと


そう思うと



ブワッ!


と赤面状態に。。。




やだ~!もう!何なの私っ!


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