ハートに触っちゃダメです!

貞操の危機・・・かと思いきや


「いいから、肩をモメ。」

はぁ?

「肩・・ですか?」


ゴロンとうつ伏せになった丸瀬先生。


「何で私が肩なんか・・・」

「ブツクサ言わずにやれ。」



やれと言われても


そこに寝転ぶ丸瀬先生の背中


服の上からでも肩とか背中とかの筋肉がちゃんと分かる。


触るの?


つか・・私ってば気にし過ぎ?



これ・・お父さんの背中


って


思えばいいんじゃないの?



「お父さんの背中・・・」


「誰がお父さんだって?」


「べ、別に何でもないです!」



思わず声に出して言ってしまったけど・・・



取りあえず丸瀬先生の両肩に手を当て


グイって掴んでその筋肉の感触



こんなのお父さんの背中じゃないです!



他人のしかも若い男の肩なんか・・・


「若くないか・・・おっさんだし」

「何か言ったか?」



「い、言ってません!」



私が肩モミ始めると


しばらくして丸瀬先生


スースー


寝息?


「寝たとか?」


自分だけ気持ちよさそうに寝てしまった丸瀬先生。



その寝てる横顔に



トクン!トクン!


変な心臓の鼓動・・・



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