ハートに触っちゃダメです!

「初めましてじゃないよね?」

うららが言った。


「え~っと・・・

もしかして?」


ゆりちゃんがビックリした顔してうららから私に視線を移し


「浅見、これど~ゆうこと?」


聞かれても・・・


「どうゆうって?」



うららがちゃんとした男の子の格好してるからそんなこと聞いてくるの?


「聞いてないよ!

全然別人じゃない!」


別人・・って言われたらそう見えなくもないけど・・・


「あははっ」

うららが笑った。


そして

「僕が女装して来ると思った?


残念でした。


ダブルデートなんて言っても僕が女装して来たらともが可哀想だろ?

君は、その方が面白いかも知れないけどね?」


うららが言うと


「べ、別に面白いなんて思ってないし!」


ゆりちゃんがプイと向こうを向いて


車の中に丸瀬先生を発見し


「あ、光先生!」



私とうららを無視して車の助手席


サッサと乗り込んでしまった。



「何あれ?イヤな女。」


うららがボソッ



それから後部座席に乗り込んだ。



ホント・・・ゆりちゃん


イヤな女な感じ


しなくもない



ってゆ~か


このダブルデートで何をしようと思っていたんだろう?



どんな・・・魂胆が?





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