【完】告白のスカイラウンジ
「そう?私いっぱい怒ったよ?」
「それは僕が至らなかったからです」
「このイベントの前なんてさ、私のミスで1万枚のチラシに訂正のシール貼ったんだよ、しかも無償で」
「疲れが半分になったからいいじゃないですか」
「……相葉君、本当に君は素敵な後輩だね。お詫びに何か一つ相葉君のお願い聞いちゃおうかな」
「え!?」
座っていた相葉君のパイプ椅子は勢いよく後ろに倒れた。
「それって……何でもいいんですか?」
私の両肩を力強く握る相葉君。
その目は本気だ。
ちゃんと訂正しなければと思い、「まあ、上限はあるよ?あんまりお金がかかるのはちょっと」と言いながら、後ろに倒れた相葉君のパイプ椅子を元に戻した。